落日燃える
落日燃える
2009年度作
昭和20年8月、日本は敗戦を迎える。
そして日本を占領した連合軍総司令部は、東条首相や東条内閣閣僚を中心に、
100名あまりの戦犯逮捕状を出した。そして、その中に、廣田の名前もあった。
「なんでお父様が戦争犯罪人なの?お父様は戦争を起こさないためにあんなに頑張ってきたんじゃない」
そんな登代子を静子は優しく抱きしめるのだった。
昭和21年1月15日、この日出頭する廣田を、家族が見送る。
「私は疚しいことは何もない。常に国のために命を賭してきた。しかし、一切の弁解もしない」
出頭の直前にあって、あまりにも廣田らしいその言葉に、家族はただ涙を流した。
その年の5月、広田は東条首相らとともに、A級戦犯として裁かれることとなる。
罪状認否で逡巡しながらも「無罪」と答えた廣田に安堵する家族たちだった。
だが、廣田は裁判で自身の言動に関し弁明は一切しなかった。
その後、面会室で会話をする廣田と静子。
懐かしい話に花が咲き、笑顔で振舞う静子だったが、
その表情には、何か決意めいたものが感じられた・・・
2009年度作
昭和20年8月、日本は敗戦を迎える。
そして日本を占領した連合軍総司令部は、東条首相や東条内閣閣僚を中心に、
100名あまりの戦犯逮捕状を出した。そして、その中に、廣田の名前もあった。
「なんでお父様が戦争犯罪人なの?お父様は戦争を起こさないためにあんなに頑張ってきたんじゃない」
そんな登代子を静子は優しく抱きしめるのだった。
昭和21年1月15日、この日出頭する廣田を、家族が見送る。
「私は疚しいことは何もない。常に国のために命を賭してきた。しかし、一切の弁解もしない」
出頭の直前にあって、あまりにも廣田らしいその言葉に、家族はただ涙を流した。
その年の5月、広田は東条首相らとともに、A級戦犯として裁かれることとなる。
罪状認否で逡巡しながらも「無罪」と答えた廣田に安堵する家族たちだった。
だが、廣田は裁判で自身の言動に関し弁明は一切しなかった。
その後、面会室で会話をする廣田と静子。
懐かしい話に花が咲き、笑顔で振舞う静子だったが、
その表情には、何か決意めいたものが感じられた・・・